離婚カウンセラー 今井洋子

別居中の生活費が不安な妻たちが事前に知っておいて損はない6つのこと

モラハラ 別居

こんにちは
離婚カウンセラーの今井洋子です。

「考えれば考えるほど夫との
価値観が合わない、別居したい」

夫婦の離婚理由第1位はずっと
性格の不一致というデータがあります。

別居する理由も人それぞれでしょうが
妻側から別居を考える理由で最も多いのも
価値観が合わないという理由でしょう。

そんなことを日々無意識で考えている
自分自身にもストレスを感じ始めて
『別居』というワードが頭をよぎるも、

「一人でやっていけるのだろうか」と
その後の生活に不安を抱く方が
多くいらっしゃいます。

その中でも特に
大きな悩みが『生活費』です。

専業主婦の場合は仕事にブランクが
あり就職できるのかすらわからない、
子どもを養わなきゃならないなど

悩みは尽きません。

そこで今回は別居を考えているけど
踏み出せない妻たちに向けて

最低限知っておくべき知識や
解決方法を6つにまとめてお届けします。

この記事の執筆者である私は
離婚カウンセラーとして10年活動をして
いるのでその経験もお伝えしていきます。

1.別居に関する法律

『法律』と聞くと少し怖い印象が
ありますが正しい知識を持っていることで
あなたが有利にことを運べるでしょう。

婚約をするということは法的に
家族となっているので別居に関しても
民法が定められています。

 

同居の義務

婚姻関係を結ぶと同時に夫婦は
協力して生活することが求められ
同居が法的に定められています。

『民法752条
同居・協力および扶助の義務

夫婦は同居し、互いに協力し
扶助しなければならない』

まず前提としてこれらが
決まっていまして

離婚したくない夫からは
これを理由に
出て行くことを許さないと主張します。

でも、もちろん正当な理由があれば
別居することができます。

しかし、あなたが身勝手に家出を
したりなどの無責任な行為は
同居義務に違反していると判断されます。

基本的には双方の合意が必要とされています。

DV夫やモラハラ夫は別居を申し出ても
受け入れてくれないことが多いので
許可をもらわずに出て行くことになる
ケースがほとんどです。

それでも念のために
同居義務に違反した場合の
リスクを知っておきましょう。

同居義務に違反したときのリスク

『無責任な別居』という点が
どのように判断されるかによります。

もしあなたが違反していると
判断された場合は以下の
ようなリスクが3つあります。

  • 離婚時に慰謝料を請求される
  • 生活費が減額される
  • 生活費が請求できなくなる

離婚時に慰謝料を請求されるという
ことは「あなたが離婚の原因を作った」と
判断されたことになります。

慰謝料の金額は数十万~
100万円程度が相場です。

もちろん脅しているのではなく
事実としてお伝えしています。

これはあくまで「夫に全く否がない
状態で家を飛び出した」等の
場合に起きることです。

別居が認められる場合

仕事の都合で転勤と子どもの受験が
重なり引っ越しが難しい場合など

双方の別居に合意がある場合は
スムーズに別居することが可能です。

もしあなたが夫のDV・モラハラ等に
耐えられなくなって一方的に家を
飛び出すと夫は同居を求めてきます。

夫は調停で同居を求める請求を
することがあったりします。

だからといって必ずしも同居をする
ことに意味があると認められない
ことも普通によくあります。

つまり、一方的だとしても妻側が
正当な理由で別居をしたと
判断されたということです。

その場合は離婚に向けた
話し合いになることもあります。

別居を続けても夫側は妻に対して
一緒にいないのにお金をし払い
続けることになるので

『これなら離婚した方がまし』という
結論になる流れが多いです。

それも、DV夫やモラハラ夫は
離婚したくないので戻ってくるよう
説得してきたり、脅してきたりします。

お前がひとりでやっていけるわけがない
養育費なんか払わない
離婚になっても1円も払わないなど
脅してくるのは、実は、別居を解消して
戻ってきてほしいと言うことなんですが

そこで戻ってしまうと
DVやモラハラが以前よりひどくなるので
要注意です。

大抵は、別居は離婚への準備ですから
根気よく、戻らないでいることが大事です。

そうしていることで、
お金を出しても妻に会えないことで
『離婚した方がまし』となり
離婚に応じることになるようです。

妻側から言わせてもらうとそのように
なることは始めからわかっているので

最初から離婚して
欲しいものですけどね。

なかなかスムーズにいかないのも
現実なのでちゃんとした
準備が必要になります。

その『準備』に最も重要な
ことは『お金』でしょう。

2.別居中の生活費

妻側が家を出る場合、次に住む
場所は賃貸物件を新規契約するか
実家のどちらかでしょう。

 

別居中の生活費に含まれること

実家で生活する場合は家賃がかからない
ので夫が『無駄な金を払いたくない』と
ゴネるケースがあります。

しかし、実家から出る食事や
生活必需品などは『援助』として

考えられるので生活費の
減額には関係ありません。

ちなみに、『生活費』とは
『婚姻費用』と同じなので今後、

情報収集するさいは目にすることが
多くなると思うので覚えておきましょう。

別居期間中の婚姻費用は住宅費や
医療費、子どもがいる場合は
その監護費用も含まれます。

離婚後の子どもにかかる費用の
ことを「養育費」と言いますが、

離婚前の段階では子どもの
『監護費用』を含めた婚姻費用
という扱いで話し合いが進みます。

子どもの学費や教育費も
婚姻費用の分担額の
中で決めていくことが多いです。

夫婦どちらかの収入が少ない方
から配偶者へ婚姻費用の
分担を請求することができます。

具体的な金額に関しては夫婦間で
話し合いの場において
自由に決めることが可能です。

それでも、婚姻費用の
分担を請求することが
できないケースもあります。

別居の責任は妻側で、妻が子どもを見る場合

先程、同居義務の違反リスクで
説明した妻側の一方的な
家出や不倫による別居ですが

妻側に別居の責任があるものの
子どもの面倒を見る場合は
子どもの監護費用に関しては
請求することができます。

夫婦が別居することと子どもが
成長するために必要なお金は
全く別の問題であるということです。

別居中の生活費の目安

別居する家庭の状況は様々で
お互いの収入差や子どもの人数など
考慮すべき点が山ほどあります。

それらをまとめた婚姻費用の
『算定表』というものがあります。

日本で婚姻費用の実証研究が
行われて令和元年12月23日に
最新の算定表が公表されました。

婚姻費用額を簡易的に効率良く
見つけ出す資料になります。

下記の東京裁判所のURLから
誰でも無料で見ることができます。

➢婚姻費用算定表

あくまでも目安なので実際に
生活するときの負担額を考えて
金額を調整することも可能です。

上記の算定表は離婚するときの
養育費にも目安になっているので

覚えておくのと同時に夫には
算定表の存在を言わない方が
スムーズに行くこともあります。

3.各家庭の別居する理由

本当に様々なケースがあります。

病気や仕事の都合など双方に
異論はなく合意される別居もあります。

それ以外のケースは
少しややこしくなってきます。

 

別居などの話し合いが長期戦に

離婚を持ちかけるも夫が
受け入れない場合は先に
別居を申し出る形となります。

話し合いとは離婚協議や
調停で折り合いをつけて、
それでもダメなら裁判です。

しかし私が800件以上の離婚相談を
扱ってきた中で裁判まで行った
ケースはほとんどありません。

別居になれば一方的にお金を
払い続けないとならないのに
妻は戻ってこないし
子どもにも会えない

などの状況が続くので夫側の
弁護士さんも離婚を促して
くれたりすることもあります。

夫との価値観が合わず喧嘩が絶えない

長い間同じ時間を過ごしていると
正月やお盆などのイベントとかで
揉める家庭も少なくありません。

特に双方の親族に関わる行事は
お互いの価値観の違いを
痛感させられる人も多いです。

最初は揉める頻度もイベントごと
だったのが徐々に日常的になり、

子どもができてからは子どもに
対する愛情が感じられなかったりと

気力や精神が疲れ切っている
なんてことになります。

「これが嫌!」という明確な理由
というよりは日常の積み重ねで
徐々に生じたズレによるものです。

さらに行き過ぎると生活費を
いれないなんてことになれば
決定打になりやすいです。

今すぐにでも別居したい

「本音は離婚したいけど
そんなに複雑に時間をかける
ことは今はやってられない!」

このような状況下の方は恐らく
DV夫やモラハラ夫からの
被害に悩まされていることでしょう。

個人的には良い判断だと思います。

ただ注意したいことは、

別居してお互いが冷静になった
ときに夫から「あのときの俺はどうかしてた」
など一見反省しているかの
ように見えるときがあります。

これに騙されると
また同じ目に合います。

目標はあくまで離婚である
ということを忘れずに
別居したいケースになります。
➢『モラハラ夫との離婚を決断しよう!離婚の決意を固める心構え』

別居してどう思うか知りたい

結婚生活に慣れてくると日常が
当たり前になってきます。

最初は優しく見えた夫でも随所で
見られる思いやりに欠けた言動。

最初はちょっとした違和感から
本人には特に何も言わず押さえて
いたけどそれが目立つようになります。

あなたがもし仕事にも前向きで
あればこの機会に一度離れて
一人でもやっていけるのか、

という見通しも立てていきたいなんて
女性も増えてきていると感じます。

普段の生活にどれだけ妻に支えられて
甘えていたのかを
理解させる機会になるでしょう。

一人での生活に余力があると
実感できれば今の夫にすがる理由も
特になくなります。

ある意味強気な姿勢で
たくましさを感じますね。

またすぐに良い出会いが
訪れそうな予感がします。

不倫

夫の浮気は女の勘ですぐに
わかるけど確実な証拠が
まだつかめていない、

もしくはある程度気持ちが定まって
離婚の準備中に別居するという
選択をとる人もいます。

『男の浮気は遊び』

ということを言って、ばれるたびに妻に
泣きついて謝ってくる男性も
いらっしゃいますが

なら始めからするなと
言ってやりたいとこですね。

夫が反省をしているなら許す、
もしくは許せるのかどうかを
確かめるために別居ということも。

しかし

『不倫は繰り返す』

という言葉も浸透しているくらい
同じようなことが起きる
可能性はかなり高いでしょう。

しっかりと証拠を集めて一人でも
生きていけるように慰謝料を
請求して離婚をするのが一般的です。

==

各家庭ごとに様々な別居の
ケースが存在しますが、

別居をするということは子どもが
いるなら子どもとあなたが生活を
していかなければなりません。

昨今では婚姻費用を支払わない夫に
対する風当たりは強くなってきていますが
それでも支払いは滞ることもあります。

子どもがいたら尚更そのような事態は
避けなければなりませんが、

それを防ぐための注意点があります。
➢『妻たちの離婚理由ランキングBest5!【離婚する前の準備編】』

4.別居中の生活費などに関する約束事

主に金銭面のことを公的な
書面で交わすことが多いです。

その書面のことを
『公正証書』と言います。

 

もちろん、金銭面以外の約束事も
公正証書を用いて行います。

たかが夫婦間のやり取りだからと
甘く見るものではなく基本的には
契約取り消すことができません。

ここを有耶無耶にすると夫からの
支払いが滞ることが多々あり、

その後の請求も難しくなってくる
ので非常に重要です。

また、夫婦の離職や副収入による
大きな給与の変動があれば婚姻費用の
分担金額を見直すこともできます。

合意したときのお互いの状況が
変わっているというのが理由です。

見直すときに基準となる金額は
算定表ではなく『合意したときの金額』が
目安となります。

公正証書に条件を記載する際は
必要であれば婚姻費用の
分担金額を見直すという
内容をいれると良い場合もあるでしょう。

5.今すぐに別居するとき

モラハラ夫やDV夫から離れる
ために今すぐに別居するときは
ある程度の資金的余裕が必要です。

このような夫は別居したいと
申し出ても拒否される
ケースがほとんどでしょう。

 

ただ、何も証拠とかが無い状態で
家を飛び出してもかえって
あなたが不利になります。

家を出る前にモラハラやDVによる
被害を受けているという事実を
証拠として残して逃げましょう。

それがあれば家を出て別居した
正当な理由と判断されて
スムーズに離婚へと進みます。

順序としては

  1. 証拠を確保する
  2. 家を出る
  3. 調停を申し出る
  4. 婚姻費用を受け取る

という流れになります。

調停は申し出てから実際に行われるまで
1ヶ月~1ヶ月半ほどはかかります。

調停は1回で終わることもありますが
もめる場合は複数回行われるので
約半年くらいは生活費が
出ないことも考えられます。

まずはそれくらいの資金力と
パートでも良いので
仕事をすることが良いでしょう。

家を出る際に最低限
持っていきたい物は

  • スマホ
  • 財布
  • 保険証
  • 個人的な着替え
  • 捨てられたら困るもの

これらになります。

スマホ、財布、保険証は常に
セットで保管して

その他の物は徐々にバッグに
詰めておくと良いでしょう。

大事なものは実家に送っておいたり
銀行の貸金庫やトランクルームに
事前に預けておくと安心です。

そのような準備をしつつ
家出をする種をちょっとずつ
まきながら夫には優しく

『旅行でもしてゆっくりしてきたら?』

みたいな感じで接しましょう。

出張がタイミングよく
重なればラッキーですね。

夫はあなたが帰ってこないことに
気付いても「どうせすぐに帰ってくる」
と思っているので謝るどころか

「謝るなら許してやる」などと
いって来る場合もありますが
絶対に帰ってはダメです。

ときには、大げさに泣いたり
土下座をしたりしてくる夫もいますが
それがDV夫だったりモラハラ夫だった場合は
そこで帰ると以前よりひどくなるので要注意です。

しかし、ここまで計画的に
実行できる妻はなかなかいません。

だって日々の夫からのストレスで
疲弊しきっているのですから。

それでも離婚したいという思いは
だんだんと強くなっていきますよね。

それでも迷うのはまた他に
理由があったりします。

6.別居に踏み切れない理由

他者からみたら

「なんで別れないの?」

って思われるほど酷い扱いを
受けているのに離婚や別居に
踏み切れない人がいます。

 

将来の生活に見通しが立てられない

将来の夢や目標が無かったり
見通しが立たないから
どこに向かえばいいのか、

どのような方法が最適なのかが
見えてこないという理由です。

これの解決方法としては

まず、

『なぜ、夫と結婚したのか』を
じっくりと考えてみてください。

漠然と『幸せになれそうだから』
という理由だとしたら今の状況と
照らし合わせて、もし違うのであれば

『幸せになる』という目標に近づく
ためにどうすれば良いかを考えます。

今の生活を継続したほうが良いのか
別居して生活したほうが良いのか

それぞれで考えてみてください。

自ずと結論が見えてくると思います。
➢『離婚したいあなた必読!離婚のプロが書いた記事紹介『離婚の心構え』編』

別居にもメリットとデメリットがある

あなたが別居に踏み切れない理由は
もしかしたら環境に甘えている
部分があるからかもしれません。

  • 別居をするということ
  • 別居をしないということ

このどちらにもメリットと
デメリットが存在します。

どれだけ夫が嫌でももしかしたら
どこかで恩恵を受けていることがあって
それを手放せないことが
理由になっているかもしれません。

人間の心理として、

『何かを失うことは』は
『何かを得ること』よりも

心の痛みを大きく伴う
というものがあります。

専門用語では
『プロスペクト理論』
と呼ばれています。

1万円を受け取る喜びよりも
1万円を失うというダメージ
のほうが大きいのです。

まずは人間の性質として
このようなことが働くことを
知っておくのが大切です。

それを踏まえた上での
解決方法があります。

紙とペンを用意する

ノートの1ページ全て使います。

まずは縦と横に線を引いて
大きく4つに分けてください。

その4つの枠に

  • 別居したときのメリット
  • 別居したときのデメリット
  • 別居しないときのメリット
  • 別居しないときのデメリット

これらをそれぞれ左上の
角に書いていきます。

別居するメリット

別居するデメリット

別居しないメリット

別居しないデメリット

 

こんな感じでノートを
作っていきます。

そして文字通りそれぞれを
箇条書きで書いていきます。

それぞれを書けるだけ
書いていきます。

左右でそれぞれを見比べて
一つ一つに点数をつけていきます。

1項目あたり10点で
メリットはプラス
デメリットはマイナスです。

別居するメリット

・夫と距離をおける(10)

・夫に気を遣わない(10)

別居するデメリット

・夫から連絡が来る(-8)

・生活が大変(-6)

別居しないメリット

・最低限の生活ができる(5)

・一人の時間がある(5)

別居しないデメリット

・夫の世話(-10)

・束縛される(-9)

 

こんな感じで表が
出来上がってきます。

書きたいことはもちろん自由に
点数もあなたの感覚で構いません。

そして点数を縦と横で見比べてみて
『別居するほうが得じゃん!』

くらいの感覚を持つことで
気持ちが軽くなっていくと思います。

注意点は頭の中でやらないで
実際に紙とペンを用意して
やってみることが大事です。

実際に書いてみると何が必要で
何がいらないのかが見えてきます。

もしかしたらリスクと思っていた
ことがメリットと打ち消しあって
それほどデメリットじゃなかったり、

今までは思いつかなかった
絶対に譲れないことが
出てきたりします。

紙とペンが用意できない場合は
スマホやパソコンのメモ帳でも
できるのでぜひやってみてください。

【別居中の生活費まとめ】

別居するとどうしても
今までの生活水準を落とさ
なければならずお金が必要です。

 

約半年間は夫からの生活費が
でなくても生活できるくらいの
貯金が必要と言いましたが、

モラハラ夫やDV夫は妻に仕事を
させない傾向があるため
正直かなりきついです。

それでも何か行動を起こさな
ければ何も変わりません。

今はスマホ、パソコン1つあれば
稼げる可能性がある時代です。

何かに挑戦してみたり、
実家に頼れるなら頼ったり

自分で思いつく限りの方法を
考えてみてください。

もし、限界がきたら誰に相談するのかも
決めておくと良いでしょう。

私はありがたいことに
離婚カウンセラーとして
10年仕事をさせて頂いてますが

最近は直接のカウンセリングでは
なく一人でも多くの女性をと思い
ネットで多くの情報を発信しています。

離婚に関する基本的な
知識から具体的な行動などを

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